伝染病はワンちゃんや猫ちゃんの体を弱らせ、時には命も奪ってしまう恐ろしいものです。
ワクチンは、伝染病から体を守るために必要な「免疫」という名の抵抗力をつけることができ、定期的に接種することで感染をまぬがれることがほぼ可能となります。
きちんとワクチン接種を受け、大切な家族であるワンちゃん・猫ちゃんを、伝染病の恐怖から守ってあげましょう。
伝染病の混合ワクチンを定期的に接種することがとても大切です。
狂犬病ワクチンも忘れないでください。
ワンちゃんのワクチンは、狂犬病のほかに8種類(ジステンパー、パルボウイルス感染症、伝染性肝炎、パラインフルエンザ感染症、アデノウイルス2型感染症、レプトスピラ・カニコーラ型、レプトスピラ・黄疸出血型、コロナウイルス)があります。
猫ちゃんもワクチンを定期的に接種することが大切です。
また、猫ちゃんには有効なワクチンのない伝染病(猫エイズ、伝染性腹膜炎など)がまん延しています。
これらは猫ちゃん同士の接触(ケンカによる傷や、グルーミングなど)で感染します。大切な猫ちゃんと一緒に長い月日を共に暮らすためには、避妊・去勢手術をし、室内で飼育することをおすすめします。
猫ちゃんのワクチンは、3種類(猫伝染性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症)の病気に効くワクチンがあります。
動物は言葉を話せません。そのため、体調が悪くても見た目にはわかりづらく、飼い主さまが気づく頃には病気が進行してしまっていることもあります。
病気を早期発見、予防するために、動物たちの病気に関する正しい知識を持って、日頃から動物たちの健康をチェックしてあげましょう。
フィラリア(犬糸状虫、犬心臓糸状虫)という寄生虫が心臓や肺動脈などに寄生して起こる病気です。体内で成長したフィラリアにより血液の流れが悪くなり、心臓や肝臓、腎臓などにさまざまな障害が現れるようになります。放置すれば死に至ることもある恐ろしい病気です。
予防薬を投与すべき期間は、環境やその年の気候によって差があります。蚊が出てくる頃に開始し、蚊を見かけなくなってからも1~2ヶ月継続して与える必要があります。
去勢・避妊手術の1番の目的は、発情と繁殖の防止です。
私は、獣医師としてこれまでに発情期にメス猫を奪い合って大ケガをした猫や、妊娠してからの不妊手術、望まない妊娠・出産により捨てられた子犬・子猫など、いろんな現場を見てきました。そのたびに去勢・避妊手術の必要性を実感しています。
去勢・避妊手術を行うことで健康面に役立つことがあるのをご存知でしょうか?
性格が穏やかになり、排尿行動(マーキング、スプレー)が減少します。
前立腺肥大、肛門周囲腺腫、会陰ヘルニアなどの発症率が低くなります。
卵巣、子宮の病気(子宮蓄膿症、子宮がんなど)や乳腺腫瘍を防ぎます。
愛犬・愛猫の健康を守るのは、飼い主である皆さまです。
避妊・去勢手術の正しい知識を持ち、ご理解いただけましたら嬉しく思います。
ノミ、ダニ駆虫や、健康診断など、お気軽にご相談ください。
その他ご不明な点がございましたら、お問い合わせください。